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【昭和の技?】清本美波下りパットでやさしいタッチ!!!

【昭和の技?】清本美波下りパットでやさしいタッチ!!!
引き球というテクニックは、昭和時代から受け継がれてきた伝統的なゴルフの技術であり、
清本美波がこれを使いこなす姿はまるで時代を超えているようです。

清本美波のパッティングの技とは?
清本美波のパッティングの技とは?

高校3年生で迎えた昨年のプロテストでトップ合格を果たした清本美波。ルーキーで迎える今年はQTランキング100位で下部のステップ・アップ・ツアーが主戦場となる。そのプロテストで4日間21個ものバーディを奪ったパッティングについて聞いた。

「私はもともとテークバックよりもフォロースルーが大きいほうがいいと思っていた」という清本。テークバック1、フォロースルー2くらいで打っていたが、「手先で動かすミスが出て距離感が合わなかったり、大事な入れたいチャンスのパットでフェース面がズレたりする」と感じていた。そこであるとき、テークバック1、フォロースルー1の振り幅を試したところ、「緩みもなくてフェースの動きが安定することに気づきました」。
 
1:1というが、本人の意識の中ではフォロースルーがほんの少し小さめ。「イメージ的にはテークバック1、フォロースルー0.9くらいがいいと思います。振り幅が小さいからムダな動きなしで打てるし、リズムが出る」。

触っただけで加速していくような下りでは、ボールを打ってからヘッドを引く「引き球」でやさしいタッチを出している

触っただけで加速していくような下りでは、ボールを打ってからヘッドを引く「引き球」でやさしいタッチを出している

しかし、テークバック1、フォロースルー1の振り幅をあえて崩すときもある。触っただけで加速していくような下りの場面だ。「絶対にいきたくないピンの奥についてしまって、止まらないような下りだったら、引き球を打ちます」。
 
あまり聞き慣れない引き球とは? 「ボールに当たるかどうかのところでヘッドを引くんです。そうするとやさしいタッチが出せる。すごい下りでもバーンというオーバーがなくなります」。ちょこんと打つだけの傾斜がきつい下りでは、タッチが出しづらく緩みやすい。ボールをヒットしてからヘッドを引くことで、パンチも入らず緩みも防ぐことができる。

ストロークに関しては手先で動かすのではなく、「大きな筋肉を使って打ちたい」と考えている。それを体感できるのは腕と胸の間にクラブを挟む素振りだ。「私は背筋(はいきん)を意識しています。背中を動かすというよりは、背中の筋肉を使って一体感を出す。クラブを挟んで素振りすると分かりやすいですね」と話す。
 
腕と胸の間にクラブを挟むドリルのメリットは他にもある。「横の動きではなく縦の動きで打ちたい。それが分かりやすいんです。クラブの先端が横に動くと、プレーンがズレてしまうんです」。クラブを挟むとストロークに合わせて先端が動く。その際、縦に動けばフェースの向きが安定し、横に動けばフェースの開閉が大きくなるのだ。

そして、清本にとって方向性の主役になるのは器用な右手ではなく左手。「左手のヒラでフェース面を意識して、『左手のヒラ=フェース面』という感じで打っています。フェース面で真っすぐ打とうとするより、手で意識した方が簡単。左手のヒラの向きを変えずに打つと、思った方向に出せます」。左手に意識があることで低く長いフォロースルーとなる。
 
250ヤードのドライバーショットも、1メートルのショートパットも同じ1打。ベストスコア更新のために、清本のパッティングを取り入れてみてはいかがだろう。
 
■清本美波
きよもと・みなみ/ 2005年生まれ、愛知県出身。23年プロテストでは、2位に5打差の通算17アンダーでトップ合格を果たした。正確なショットとパットに定評あり。特に、90 ~110ヤードのPWに自信を持つ

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