『プロは全部覚えているの!? 複雑で膨大なゴルフのルールはラウンドするなら完璧に覚えないとダメなの?』
わざわざ全てのルールを覚える必要はない
そもそもゴルフのルールを覚えるのは非常に大変で、ルールブックを読んでもビギナーには実際の状況が想像しにくく、頭に入ってきづらいのが実情です。現役のシニアツアープロでゴルフスクールも経営している梶川武志プロは「わざわざすべてのルールを覚える必要はない」と話します。
「プロゴルファーでも全てのルールを正確に覚えているわけではありません。ツアーの試合になると競技委員がいて、難しい状況になると彼らに判断を仰ぎます。テレビの中継でも、競技委員に確認をしているシーンを見たことがありますよね」
「プロは経験でどう行動すればいいか大体わかっていますが、競技委員に間違いがないことを確認しているのです。確認をしておかないと万が一間違っていた時にペナルティーになったり、最悪の場合には失格になってしまうからです」
「それだけ複雑なゴルフのルールなので、全部を覚えることは非効率です。プレーに必要なことだけを覚えてラウンドすれば十分。プレー中はさまざまな状況が発生するので、その状況に合わせてルールを確認すると覚えやすくなります」
「アマチュアは正式な競技でない限り、罰則や失格などはありませんから、同伴者や自分自身が認めれば、昼食時やラウンド後に確認すれば問題ありません。もちろんルールに詳しい同伴者がいれば、その場で質問すればいいのです」