仁井優花が“鬼門”突破 80点のゴルフで決勝R進出
<ダイキンオーキッドレディス 2日目>
◇1日
◇琉球ゴルフ倶楽部(沖縄県)
◇6595ヤード・パー72
国内女子ツアー開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」の2日目が終了。4バーディ・2ボギーの「70」をマークした仁井優花がトータル5アンダー・4位で決勝ラウンドへ進む。
「2日目は“鬼門”なところがあるんですけど、きょうは安定してプレーすることができていたので、(評価は)80点ぐらいかなという感じです」
昨シーズン、“鬼門”となっていた第2ラウンド。「初日に良いイメージを持ちすぎて、2日目に攻めすぎてしまったり、難しいピン位置でも狙っていったり」と、スコアを崩してしまうことが多かった。
今大会では、ピンポジションを狙いにいったらミスにつながるような状況に対して「割り切って(グリーン)センターを狙うことができました」と、マネジメントを駆使して“鬼門”を突破することができた。
決勝ラウンドに向けて「アイアンで右に行くことがきょうも何個かあったので、そこを修正したい」と100点に近づくため、課題として残ったショットの調整を行う。今季の目標は「初優勝」をすること。トップと6打差で迎える土曜日に、少しでも差を縮められるゴルフを展開していきたい。
(文・高木彩音)
(出典:ALBA)
今年は仁井優花選手の年だと思います。彼女はオールラウンドプレイヤーであり、まだ21歳ながら非常に成熟したプレースタイルを持っています。初Vへの期待が高まりますね。
今年こそ“仁井優花が1位”? 21歳のオールラウンダーが初Vへ【初シード選手紹介】
2024年の国内女子ツアーが2月29日にいよいよ開幕する。昨年は多くの若手たちが実力を発揮してシードをつかみとったが、ツアーのニューヒロインたちはどんな面々なのか。スタッツをもとにしたレーダーチャートとともに紹介する。今回は【仁井優花・21歳】。
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2002年生まれの選手としては岩井明愛・千怜ツインズの陰に隠れがちだが、この仁井優花(にい・ゆうか)も将来有望だ。2021年のプロテストで合格を果たすと、プロ2年目の昨季に才能の片りんを見せた。
開幕戦の「ダイキンオーキッドレディス」で自身初のトップ10入り。夏場にやや調子を落としたものの、シーズン通して安定したプレーを披露し、トップ10入りは8回を数えた。2位タイになった「樋口久子 三菱電機レディス」では、同郷の先輩・山下美夢有らとし烈な優勝争いを繰り広げた。
目立ったウィークポイントがないのが仁井の強みだ。主要スタッツを見ると、平均パット数(37位)やドライビングディスタンス(42位)、フェアウェイキープ率(19位)など、軒並み高水準。まだまだ発展途上とあって、伸びしろは十分だろう。
アマチュア時代には度々山下の後塵を拝していたこともあって「『仁井が2位』ってよくいじられました(笑)」というのは本人談。今年、ツアー初優勝を挙げた暁(あかつき)には“仁井が1位”という見出しが躍ることになる。
【2023シーズンの主要スタッツ】
・平均ストローク:71.47(31位)
・パーオン率:67.89%(44位)
・平均パット数:1.80回(37位)
・ドライビングディスタンス:239.57ヤード(42位)
・フェアウェイキープ率:70.63%(19位)
・リカバリー率:64.21%(28位)
■仁井優花(にい・ゆうか)
2002年10月8日生まれ。大阪府出身、大阪学院大高卒。6歳からゴルフを始め、2017年の「関西ジュニア」を制するなど頭角を現す。21年のプロテストで合格すると、23年にはメルセデス・ランキング27位で初シードをつかんだ。同郷の先輩・山下美夢有とはプライベートでも親交が深い。身長163cm。エレコム所属。